老後資金と相続を両立する7ステップ──生前贈与・資産運用でかなえる安心ライフプラン 

平均寿命が延び「90歳まで生きる」が現実味を帯びる現代では、必要な老後資金が年々増加しています。

一方で、相続税の基礎控除縮小や介護費用の高騰など、資産を「残す」側の負担も拡大。働き盛りのうちから貯めたお金を「自分の生活費」と「子や孫への資産移転」にどう振り分けるか――。

本記事では、相続初心者の方向けに“使い切らず・残し過ぎない”ライフプランを立てる方法について解説します。 

 

まずは老後に必要な生活費を把握する

公的年金のカバー率を試算

公的年金の平均受給額は夫婦で月約23万円(日本年金機構・令和6年度モデル年金額)。一方、総務省「家計調査」(2024年平均)によれば、65歳以上夫婦世帯の平均消費支出は月約25.7万円。差額約2.7万円(月)

──年間では約32万円の“年金ギャップ”が生じるため、貯蓄や運用益で補う必要があります。 

 

退職後30年分の支出モデル作成

住居費・医療費・介護費を含め、退職後30年間の総支出をシミュレーションしてみましょう。

物価上昇率2%(日本銀行が掲げる物価安定目標と同水準)で複利計算すると、現在価値6,000万円は30年後に10,870万円に相当します。 

 

相続の基本と生前贈与の仕組みを把握する

相続税は 

課税遺産総額 = (遺産総額 − 基礎控除)
に累進税率を適用して算出します。基礎控除は
3,000万円 + 600万円 × 法定相続人数
例えば配偶者と子2人なら4,800万円です。 

 

暦年贈与と相続時精算課税の比較 

制度  メリット  注意点 
暦年贈与  年間110万円まで非課税。こまめな移転で相続財産を圧縮  贈与契約書と資金移動のエビデンスが必須 
相続時精算課税  2,500万円まで贈与時非課税。不動産や株式など値上がり資産向き  相続時に合算課税。選択後は暦年贈与に戻れない 

 

贈与のタイミングと非課税枠 

贈与は1月1日〜1231でカウントされるため、複数年計画が重要です。将来の介護費用を見積もりながら、余剰資金を計画的に移転しましょう。 

 

資産運用で「増やす」・「守る」を両立する

60代以降の資産配分モデル 

目安として「債券60%/株式20%/現金20%」など元本保全を重視した配分が推奨されます。

ただし、インフレ率が債券利回りを上回る場合は、株式比率を30%超にするなど定期的なリバランスが必要です。 

 

長寿リスク・インフレリスクへの備え 

  • iDeCo(個人型確定拠出年金):掛金全額所得控除、運用益非課税。 
  • NISA:年間投資上限は「つみたて投資枠」120万円+「成長投資枠」240万円=合計360万円。非課税保有限度額(生涯投資枠)は1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)まで。
    これら制度を活用し、退職後も“ゆるく”運用を続けることで資産の目減りを抑えます。 

 

キャッシュフロー表で未来を可視化する

作り方──収入・支出・贈与額を年次で並べる 

Excelや家計簿アプリに、6595歳の各年ごとに
「年金・運用益」「生活費・医療費」「贈与額」を入力。

残高推移をグラフ化すると、資金ショートのタイミングが一目瞭然です。 

 

不足が出たときの3つの対処法 

  1. 運用見直し:株式比率アップや社債への切り替え 
  2. 保険活用:介護保険・年金保険でリスクを外部化 
  3. 贈与計画修正:贈与額を一時的に減らしキャッシュ確保 

 

専門家を味方にするコツ

税理士・司法書士・FPの役割分担 

  • 税理士:相続税試算・節税の提案 
  • 司法書士:贈与・信託登記、遺言書作成支援 
  • FP:ライフプラン設計と運用アドバイス 

 

相談前に準備すべき5つの資料 

  • 財産目録 
  • 贈与契約書の控え 
  • 年金定期便 
  • 生命保険証券 
  • 不動産賃貸借契約書 

 

まとめ&今すぐできる行動リスト 

  • 家計の棚卸し:月次収支と資産一覧を作成 
  • 贈与計画メモ:誰に・いくら・何年分かを書き出す 
  • 専門家リストアップ:地元の税理士・司法書士を3名ピックアップ 

老後資金を守りつつ、相続で家族に負担をかけないためには早めの行動が大切です

まずは現状を可視化し、一歩踏み出しましょう。 

 

 

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