遺言書を見つけたときにやってはいけないことトップ5
突然、家の中で遺言書を発見したら、あなたはどうしますか?
遺言書は故人の最後の意思を伝える重要な文書ですが、焦って無意識に取った行動が、後々大きなトラブルを引き起こす可能性があります。
本記事では、遺言書を見つけたときに絶対にやってはいけない行動トップ5と、正しい対応方法について解説します。
しっかりと理解しておくことで、相続トラブルを未然に防ぐことができます。
1. NG行動トップ5
勝手に開封する
遺言書を見つけたら、つい中身を確認したくなるかもしれません。しかし、遺言書には「自筆証書遺言」や「公正証書遺言」など複数の種類があり、その中でも特に自筆証書遺言の場合、家庭裁判所での検認が必要です。
勝手に開封してしまうと、遺言書が無効になってしまったり、罰則の対象になったりすることがあります。
正しい開封方法は、まず家庭裁判所に相談し、適切な手続きを経ることです。
すぐに他の相続人へ知らせる
遺言書を発見した際に、すぐに家族や他の相続人に知らせたくなる気持ちは理解できます。
しかし、検認手続きが必要な遺言書の場合、勝手に内容を共有することはトラブルの火種になりかねません。
まずは、家庭裁判所に検認を依頼し、遺言書が正式に有効か確認することが重要です。その後、適切なタイミングで他の相続人と情報を共有しましょう。
遺言内容を改ざんする
遺言書の内容が不公平に感じたり、自分の思い込みで「こうした方が良い」と感じたとしても、遺言内容を改ざんすることは重大な法的リスクを伴います。
遺言書は故人の意思を尊重するために存在しており、それを勝手に書き直すことは法律違反です。
たとえ善意からの行動であっても、相続権を失うだけでなく、刑事罰を受ける可能性もあります。
遺言書を隠してしまう
「この遺言書は家族にとって不利かもしれない」「面倒なことになる前に隠しておこう」などの理由で遺言書を隠してしまう行為も、絶対に避けるべきです。
遺言書を隠蔽することで相続トラブルが生じ、相続権を失うだけでなく、隠蔽行為が発覚すれば法的な責任を問われる可能性があります。見つけた遺言書は、家庭裁判所に提出して正しい手続きを踏むことが大切です。
弁護士や専門家に相談せずに自己判断で行動する
遺言書に関する手続きには、法律的な知識が必要です。自己判断で手続きを進めてしまうと、後々取り返しのつかない事態になることもあります。
特に、相続内容が複雑であったり、複数の相続人がいたりする場合は、専門家(弁護士や司法書士)に相談することを強くおすすめします。
専門家は手続きの流れを熟知しており、トラブルを未然に防ぐサポートをしてくれます。
2. 正しい対応方法
遺言書を見つけた際の最初のアクションとしては、まず落ち着いて行動することが重要です。
遺言書が自筆証書遺言の場合は、家庭裁判所に検認を依頼する必要があります。
検認とは、遺言書の内容やその存在を確認し、正当なものであるかどうかを公に証明する手続きです。この手続きを経ずに開封したり、内容を伝えたりすると、遺言書が無効になるリスクがあります。
また、弁護士や司法書士に相談することで、適切な対応方法をアドバイスしてもらえます。
相続問題は感情が絡むことが多いため、第三者の専門家の意見を参考にすることが大切です。
3. 考えられるトラブル事例
遺言書を見つけた際のNG行動によって、実際にトラブルに発展するケースは少なくありません。
例えば、遺言書を発見した一人が勝手に開封し、その内容を都合の良いように書き換えてしまうと、他の相続人との間で訴訟に発展することもあります。このような事態は、家族関係に大きな亀裂を生む結果となります。
一方で、遺言書を見つけた後にすぐ専門家に相談し、検認手続きを経たことでスムーズに相続が進んだ事例もあります。
この場合、相続人全員が公平に遺産を受け取ることができ、相続手続きも円滑に進行します。
正しい対応を取ることで、家族間のトラブルを未然に防ぎ、故人の意思を尊重した形で相続を進められます。
4. まとめ
遺言書を見つけたときは、焦らず冷静に行動することが重要です。
勝手に開封したり、他の相続人にすぐ知らせたり、内容を改ざんしたりすることは、すべて相続トラブルの原因となり得ます。正しい対応を取るためには、まずは家庭裁判所に検認手続きを依頼し、必要であれば弁護士や司法書士といった専門家に相談することをおすすめします。
相続は家族の大切な財産を分ける重要な手続きですので、慎重に進めていきましょう。
専門家との連携を通じて、スムーズで円滑な相続手続きを進めることが、故人の意思を尊重する最善の方法です。
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